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307 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 22 29.74 ID ??? 流れぶった切って軽く報告 ウチの鳥取の先輩がコンベで知り合った別のサークルに招かれた際、一緒に行く筈だった人間が風邪で倒れたせいで急遽俺に声がかかってきた まあ、俺も他のサークルの雰囲気とか知りたかったから快諾したんだけど、行った先で出会ったGMが凄かった 挨拶もそこそこに「とりあえず交流セッションやりましょうか、時間もあまりありませんし今回はプレロールドで」と言う話になった 開始と同時に配られる"今回のシナリオ内容&台本" ご丁寧に罠の配置から必須情報の入手法、ボスのパラまで全部書いてある PL側がこんなの見ていいのかとか色々疑問に思いながらもセッション開始 導入はお約束の酒場のシーンからだったので、とりあえずエールでも飲みながらPC間の繋がり持つためのRP行おうとしたら GM「あ、駄目ですよ。貴方の登場はもう少し後ですから、それに台詞も違います。ちゃんと台本に書いてあるでしょ?」 という注意を受ける いや、俺らはTRPGをやりに来たのであって、演劇をするために来たんじゃないんだが… 正直、この段階で卓を蹴って帰りたかったが、先輩の面子のために堪えてプレイ続行 その後も台本通りの台詞をひたすら読むだけの展開が続くだけならまだしも、 各種判定も台本通りの結果になるまでやり直すことを強要された時は乾いた笑いが出てきた 吟遊GMですらねえ、台本GMとでも言えばいいんだろうか こんなGM初めて出会った 309 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 24 09.33 ID ??? 結果が決まってるなら判定自体いらねえだろそれ… 312 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 28 31.21 ID ??? 307 報告乙です。 この世には、想像を絶する狂気の世界があるんだな…… それは「ロールプレイング」であるかもしれんが、「ゲーム」性は欠片もない。 313 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 29 17.74 ID ??? 307 ここでクリティカル回避して! とか言われたら泣きたくなりそうだな…… 314 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 30 17.16 ID ??? そのGMはPL3人用と4人用と5人用の台本をそれぞれ人数分用意していたのだろうか 315 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 30 30.88 ID ??? 307 振り直し強要のあたりからもはやルールすら必要なくなってるじゃねえか、それ 318 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 32 16.56 ID ??? 307 先輩のメンツなんて投げ捨てて出ちゃうなそんな卓w 319 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 32 31.68 ID ??? シナリオ先渡しのあたりでグンシサマ大活躍かと思ったがセリフすら固定だとどうにもならんな 322 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 41 52.19 ID ??? 数年前そんな報告を聞いた覚えがあるような… まさかしっかり生き延びていたのか 323 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 48 35.92 ID ??? いったい何がおもしろくてやってるんだろうねー 324 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 49 35.04 ID ??? http //www6.atwiki.jp/kt108stars/pages/2966.html これか・・・・・・と読んでみたが、今スレの奴のほうが酷いなおい 325 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 19 49 54.24 ID ??? 307 報告乙 俺も「GMの想定通りの流れと結末」になるまで 何回でも同じシナリオやらせるGMに出会った事があるが 何を拗らせたら、ああいう症状が発症するんだろうな・・・・・・ 330 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 20 49 13.72 ID ??? 307 創作乙 ……いや創作だと言ってくれ、たのむ そんな理解不能な狂気の世界が存在するなんて恐ろしすぎる 332 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 20 56 30.79 ID ??? 307 朗読会の報告はスレ違いだよw 333 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 21 03 57.18 ID ??? 307 小物かなと思ったらとんでもねぇやつだったw これなら、NPCを殺害してしまうとか、 斜め上の行動でシナリオブレイクも許される気がするwww 334 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 21 08 06.62 ID ??? 台本に無い行動なのでダメです と言われるだけだろうけどなw 335 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 21 12 53.87 ID ??? 判定やり直させるってのが狂ってるなあ それもうシステムなくていいじゃん 336 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 21 13 01.77 ID ??? 俺たちはゲームをしにきたんであって、演劇をしにきたんじゃない! 他人の手の上で監視されながら生き続けるなんてうんざりだ! 337 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 21 14 58.40 ID ??? 336 あ、台本にないのでその行動はダメですね では次のシーンは6ページを(ry 344 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 22 18 40.72 ID ??? 「今日はこれをやります」 の台詞とともに、ロードスリプレイの3巻を取り出した卓の伝説は聞いたことがあるな。 彼是15年以上前の話だが。 スレ310
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どうも。このくだらないサイトを観覧していただき誠に有難うございます。僕はパソコンの知識が少なく、大したページではないですが、末永くよろしくお願いいたします。 僕の同級生は分かると思いますが、僕は、 [い●●●こ●●]です。
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発生月 6月 発生滞在地 洞窟都市「ドンドドガガンドドン」 【あらすじ】 魔法狩り達が行った破壊活動によって、偶然新たなトロッコのルートが見つかった。 それをコッソリ、自分達だけで最初に探検しに来た巡礼団であったが……? 【イベント概要】 トロッコに乗って洞窟を探検しよう! 沢山ある分かれ道には、当時の人達が遺した看板が建っているけれど、その内容は難解を極めた! (※キャラクターが見えているものとプレイヤーに表示されるものは別です。 【例】 プレイヤー:この問題の答えはBだからBの道だ! キャラクター:古代語でBの道が出口と書いてあるからBの道だ! など) クイズの内容は謎解き系とかではなく、割りと運ゲー気味なものを予定しているので、クイズ得意だぜ!の人はあまり期待せず、クイズ苦手だぜ!な人は遠慮なくご参加頂ければと思います。 途中参加のキャラクターは 「落とし穴に落ちて転がってきたらトロッコにホール・イン・ワンした」とかで飛び込んでくだされば良いと思います! 出来事 旧坑道に迷い込んだ一向に、旧坑道の主ブラズィルラヴァモールが襲いかかる。洞窟探検と言ったな?あれは嘘だ。ブラズィルラヴァモールからトロッコで逃げよう! 2台のトロッコに分乗した一行は魔物から逃げるも、旧坑道の分かれ道に苦戦。 明かりの無い通路に迷い込み速度が落ちてしまったところにブラズィルラヴァモールが通路をぶっ飛ばした破片が襲い掛かるも、トロッコ1号ではアイニィがルクシーンの翼で速度を増しナツメが破片を撃ち落とす。トロッコ2号ではヨハネとアキトがトロッコを漕ぎ、ラゼットが剣で破片を叩き斬った。 2つ目の分岐路では2号トロッコをブラズィルラヴァモールが追いかける。紫水晶を食べてパワーアップした爪が襲い掛かりトロッコ2号をどっかんどっかんするがアキトの放った矢が、ブラズィルラヴァモールに刺さった破砕斧ロックピッカーに当たり古傷を傷ませた。その隙にトロッコ2号は危機を脱する。 3つ目の分岐路では、ブラズィルラヴァモールが炎のブレスを吐こうとするしアイニィは皆脱ごうぜとか言って脱ぎ始めるしでてんやわんや。 偶然進んだ通路ではトロッコ2号が火炎を受けて再びピンチ、トロッコが燃え燃えで走行不能になったところをユングのアースイーターに乗り移り、トロッコ1号に全員で相乗りすることに。 4つ目の分岐路では全員の意見が一致してトロッコの道を決定。その結果トロッコは地底湖に飛び出し、後を追ってきたブラズィルラヴァモールは地底湖にダイブ。 トロッコは地底湖に落下していくが、アイニィのルクシーンに乗って滑空し地底湖の岸まで飛んで行く。傷口に散々雷攻撃を叩きこまれて泳げないブラズィルラヴァモールは地底湖の主らしき影に飲み込まれた。一行は無事にブラズィルラヴァモールの追撃を逃れ、図らずも旧坑道を解放することが出来た。 クイズ 洞窟都市の「ヒカリゴケ」「水晶」「火の精霊」に関する問題が出題された。 第一問 「ドンドドガガンドドンの主な光源はヒカリゴケですが、次の4つのうち、苔なのはどれでしょう。※選択肢にドンドドガガンドドンに生息するヒカリゴケはありません。」 A.ヒカリゴケ B.ひかりごけ C.ひかりごけ事件 D.光りごけ (主催より)なんと第一問から恐ろしく意味不明の問題。なんと答えは「D」。Aはお笑い芸人とかBは小説Cは事件Dはひみつ道具だったらしい。ヤバイ。 元々無理めな問題を出して、ロールも併用(通路の明るさをキャラが見て取れた)だよっていうつもりだったらしいけどバタバタしてたという言い訳。 トロッコ1号の解答:C(人骨が散乱する暗闇の通路へ。なんと人食事件が元であった。此処でももしかしたら。) トロッコ2号の解答:A(通路での走行音が笑い声のように聞こえた(だけ) 第二問 「アメシストの種類でないのはどれでしょう。」 A.緑水晶用採掘所 B.紅水晶用採掘所 C.黄水晶用採掘所 D.黒水晶用採掘所 (主催より)アメシストっていっぱい種類があるんだね…。(小学生並みの感想)紫水晶を人工的に加工して出来上がるものも混ざっており、あくまで「用」採掘場。 ハズレは全部紫水晶がゴロゴロしている坑道に繋がっていた。正解はBの紅水晶(ローズクォーツ)それ以外はアメシストを加工して作られるものたち。(だと思う) トロッコ1号の解答:B(制限時間切れでダイスの結果) トロッコ2号の解答:A 第三問 「ファッさんことファイアエレメンタル……火の精霊としてはサラマンダーが有名ですが、そのサラマンダーと関係の深い鉱石は次のうちどれでしょう。」 A.石綿採掘所 B.花崗岩採掘所 C.菱苦土石採掘所 D.リン鉱石採掘所 (主催より)珍しくマトモっぽい問題。ユングもアイニィもサラマンダーと石綿の関係を見抜いていたりしたものの意見は纏まらず運を天に任せることに。 トロッコ1号の解答:A(制限時間切れでダイスの結果) トロッコ2号の解答:D(制限時間切れでダイスの結果) 第四問 A.← B.↑ C.↓ D.→ (主催より)単なる選択肢。↑だと地底湖の上にジャンプ。下だと地底湖にダイブしたりした。 トロッコ1号の解答:B モンスター ブラズィルラヴァモール この坑道を廃坑に追い込んだ元凶。体長12m程もある巨大なモグラ。何故かアメシストを食べるとパワーアップする。 岩を掘り抜く強靭な爪、岩のように硬い表皮を持ち高熱の火炎を噴く強力な魔物。縄張りに踏み込んできた一行に襲いかかった。 お腹が弱点なので広いところでお腹をポコポコ殴られるとすぐにバタンキューする。 コメント(編集案・情報等) 名前 コメント
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Another Heaven/霞んでく星を探しながら ◆Z9iNYeY9a2 フレンドリィショップのすぐ近く。 森の中に、まるで目印になるように明るく照らしている空間の近くに、間桐桜は佇んでいた。 視線の先にあるのは、盛り上がった灰の山。 これは確か、オルフェノクが死んだ時にこうなるものだったと思う。 この主が誰なのかは、一応探してみた同行者がどこにもいなかったことからすぐに推察することができた。 「やっぱり、死んじゃったんですね。村上さん」 ポツリと呟かれた言葉。しかしその中には感慨はない。 正直なところ、桜にとっては村上はそこまで意識するような存在ではなかった。 オルフェノク――人間ではない存在になりきった男が語る価値観は、桜にとっては相容れないものだった。 化物になんかなりたくなかった、普通の人間で、せめて魔術師でいたかったと願う桜の心には、彼の言葉は響かなかった。 それでも唯一つ、彼が言った言葉に同調するものがあったとしたら。 「強くなればいい。そうして誰からも非難されないようになればいい。あなたはそう言いましたね」 それだけは、今の自分でもある意味真実であるものだと、そう思った。 村上は負けた。それはきっと彼が弱かったから。 自分が正しいと思うのならば力を示せばいい。 もし自分が負けるとするならば、それは”正義の味方”であった彼の手のみなのだから。 そうして村上の遺灰を過ぎ去っていく桜は、その力の先にある、ポッカリと空いた穴の存在に目をそむけた。 どれだけ強くなっても、もうその力を見てくれる者は誰もいないのだという事実から。 ◇ フレンドリィショップ。つい先程通った場所。 そして、村上峡児と決着を付け、オルフェノクとしての自分と完全に決別した場所。 (―――木場) 思い浮かぶのは戦ったかつての友。 あの後木場がどうなったのか、果たしてあいつは救われたのか。 さやかにでも最後に何か言っていたか聞けばよかったのかもしれないが、一方で聞かずとも彼が言おうとしたことを心のどこかで確信している自分がいた。 眠っている間に見えた木場の姿、彼が送ってきたエール。 あれが自分の見たただの夢だとは思えなかったから。 そして、だからこそ木場の死に立ち止まることはできない。 そこに思いを馳せるのはまだ先のことになるだろう。 間桐桜。 それは衛宮士郎が語っていた、守りたいものの名。 しかしそんな少女が、今自分たちの前に最悪の敵の一人として立ち塞がっている。 セイバーから聞いた桜の罪。自身の大切な人を手にかけた事実から、死を願って殺戮の限りを尽くしているのではないかと。 その感情は巧には理解できるものだ。 真理を殺したと思い、草加や木場の手にかかることを望んでいた時があった。 長田結花の言葉が正しいのかどうかは分からない。 しかしきっかけにはなったのだと思う。 あの言葉がなければ、きっと自分はマミと向き合おうとは思わなかっただろう。 そして、今となっては真実はどっちでもいい。 自分が向かい合わなかったことでマミのように傷付く人が増えるなら、全て背負えばいい。 それが今の自分の覚悟、生きる理由なのだから。 そこには、間桐桜の存在も含まれている。 彼女と自分の違い。 それは一歩踏み出してしまうことができたか否かの違いだろう。 そしてその箍はデルタギアを使った時には外れていたのかもしれない。 だとしても、いや、だからこそだろう。 「見捨てられねえよな」 目の前で、幽鬼のようにユラリと佇む黒き鎧を。 殺気と禍々しい気配に覆われた少女を。 その悲しみを受け止め、止めてやるべきだと。 「―――あなたは、誰ですか?」 黒い兜の奥、瞳は赤き光に覆われて見えない、しかし確かに視点は一直線にこちらを見ている。 「お前、間桐桜で、いいんだよな」 「ええ、そうです」 「衛宮士郎って、知ってるか?」 その名前を出すと、桜の不安定に揺れる体がピタリと停止した。 「そうですか、あなたが乾巧さんですね」 「…何で知ってんだよ」 「村上さんが言ってたんです。あなたなら、先輩のこと何か知ってるって」 (……あの野郎) 村上が自分と士郎の関係を知っていたとは思いづらい。何しろLがアリスから聞いた話ではいた場所が正反対だ。 おそらくだが、桜を引き込むために口から出まかせを言ったのだろう。 実際のところは真実で、それが話を逆に円滑に進めてくれそうな状況になったのが皮肉でしかないが。 「ああ、俺はあいつと一緒にいた」 「そうですか、なら、あなたが」 「士郎のこと、聞きたいんだろ?少し付き合え」 殺気が向けられるのを遮って、こちらのペースに持ち込む。 桜はきっと士郎のことを聞きたいはずだ。 話せることは多くはないが、ここから離れる時間を稼ぐ程度の会話にはなるはずだ。 準備したファイズギアを使うことなく話が進むとは思えないが、ことが起こった際ここでは少し遊園地に近すぎる。 「先輩の、ことを―――」 言おうとした言葉、発していた敵意が止まり、葛藤するかのように頭を抑える桜。 この時の桜はクラスカードの狂化の影響で判断力が弱まっていた。 巧の言うことが自分の気を引こうとしているだけだと気付いていながらも、自身から湧き上がる「先輩のことを聞きたい」という欲に抗うことができなかった。 「…いい、でしょう。その代わり、私が聞いたことには全部正直に答えてください」 「………」 巧はその問いにYes、とは言えなかった。 おそらく聞かれるだろう質問に覚えがあり、それに答えることができるか、それが分からなかったから。 その返答を待つことなく桜は巧に歩みをあわせるように踵を返した。 「私、先輩の隣で一緒に歩く時間が大好きだったんです」 「………」 「あの人は、私にとって数少ない光でしたから」 歩みながらも目を見せないように話す桜に、責められているように感じた。 「あいつ、言ってたんだよ。お前が笑顔でいてくれることが、自分の願いだってよ」 「あははっ、そうですよね。先輩は私を選んでくれたんですから」 「だけど、もしものことがあったら自分は側にいてやれなくなるってもな」 「…やっぱり、そこだけは気付いてくれなかったんですね。 いつもそうでした。自分のことより人のことばっかり考えてて、人助けから危ないことまで色んなことに首を突っ込んで。 先輩がいなくなったら、私が笑顔でいられるはずなんてないのに」 だから、と続けた桜から不穏な空気が流れ出た。 意識したものではない。きっと無意識なものだろう。 「だから、先輩を守るために、”悪い人”はみんな殺そうって。 だけど私自身が悪い子になっちゃったから、せめて先輩の手で殺されたいって、それが私の願いになってたんですよ」 軽々しく放たれた、あまりに物騒な発想に一瞬顔をしかめる。 しかし怯むわけにはいかない。 「…士郎を守れなかったのは俺の責任だ。すまなかった」 「……全く…、先輩はそういう人なんですから。そういう人を、私は好きになったんですから。 ――――それで、先輩を殺したのは誰なんですか?」 来た、と思った。 それは巧が全ての質問に答えると言えなかった理由。きっと問われるだろうと思っていた質問。 「聞いてどうするんだよ」 「殺しに行くに決まっているじゃないですか。 どうして先輩を殺した人がのうのうと生きているんですか。いいえ、もし死んでても許さないです。 殺して殺して殺して殺して、何度殺しても殺し足りないくらいにバラバラにしてぐちゃぐちゃにしてやるんですよ」 そして答えは巧の思っていた通りのもの。 これに答えてはならないと思った。 その復讐は、きっと誰も救われない。セイバーも、桜自身も、彼女の幸福を願った士郎も。 「だったら言えねえな。少なくとも今のあんたには」 「さっき言いましたよね。質問には全部答えてもらうって」 「答えてやるとも言ってねえよ」 ギロリ、と桜の顔がこちらを向く。向けられた赤い光の奥には強い殺気を感じる。 「なら、あなたが代わりに”償って”くれるって言うんですか? 先輩を殺した人の罪を」 「俺の償いは、あんたを助けることだよ」 殺気を受け流して歩みを続ける。 まだその感情が爆発するまでは猶予がある。せめてもう少しは歩みを進めておきたい。 一方で、不意の暴発にも耐えられるようにファイズフォンはいつでも装着できるように備えている。 「士郎も、啓太郎に真理にマミも、誰も助けられなかった。せめてあいつらが守りたかったものくらいは背負いたいんだよ」 「真理さん、マミさん…、お知り合いだったんですね。二人とも優しい人でした」 「知ってんのか」 「ええ、すごくいい人で、だからこそ殺せば悪い人になれるって思ってました」 ふと思い返すのは、マミの最後の絶望の表情。 もしかして、あの絶望の顔の一因に桜は関わっていたのだろうか。 「私のこと、憎いと思いますか?殺したいと思いますか?」 「思わねえよ。ただ、自分のやるせなさが許せなくなるだけだ」 「―――何で、あなたはそんなに強いんですか。 憎いなら怒りをぶつければいいし、殺してしまえばいいのに。 何でそんな、先輩や姉さんみたいに強くいられるんですか」 嫉妬だろうか。 それだけの強さを持っていながらもうどこにもいない、憧れの人や憎い人。 自分が持たなかった強さを持っていた人たちに近い強い心を持っている。 桜にとっては羨ましくもあり、しかしどうしようもなく癇に障るものだった。 「強くなんかねえよ。言ったとおり、こんなもので誰も守れなかった。 だから、お前にも死んでほしくないって、これ以上手を汚してほしくもないって思ってんだよ」 「勝手にそんなものに私を含めないでください。 こんな、人殺しの化物になった私の、何があなたに分かるんですか!?」 「分かるんだよ!俺だって、お前みたいに大事なやつを殺したと思って死にたいって思ってた頃があるから! お前はデルタギアのせいでおかしくなっただけだ!やり直そうと思えばまだ戻れるんだよ!」 「あなたのことなんて知らないです!! それに、あのベルトだって私が元々思ってたことを表に出させただけです!!私のことを助けてくれない、でも幸せに生きてる人が許せないって、そんな想いを!」 「なら、俺が助けてやるよ!俺だけじゃねえ、お前がそんなふうになるのを望んでないやつは他にもいっぱいいるんだよ!!」 「でも、その中に先輩はもういないんでしょう?!だったら意味なんてないです!! もう話は終わりです!!早く、死んで私の前から消えてください!!!」 激情のままに叫んだ桜は、話を打ち切り戦闘態勢に移行。 元々構えていた巧は、すかさず後ろに大きく飛び退いて構える。 彼女の手には美遊が持っていたステッキが、桜の体から漏れ出す瘴気と同じ闇色に染まった状態で備わっている。 その後ろからは山のような巨大な影がぬらりと姿を表し、その脇には紫髪を持つ長身の女が桜を守るかのように鎖のついた短剣を構えている。 (やっぱ、こうなるのかよ…!) 覚悟はしていたが、それでも少しは桜に言葉を届かせたいと思っていた。 しかし結果はご覧の通り、戦うしかない状態だ。 ――Awakening 既にスタンバイ状態で待機させていたファイズフォンをファイズブラスターへ差し込む。 通常のファイズでは手に余る相手というのは既に実感している。故に今度は最初から全力で行かせてもらう。 黒い影が長い帯のような腕をこちらに叩きつけると同時に変身が完了した巧は後ろに大きく飛んで空中でファイズブラスターを構える。 桜の姿が巨人の陰に隠れてこちらが見えないことを確認。 巧はセイバーに言われた言葉を思い出す。 ◇ 『その黒騎士の力が、もし私の知っているもののそれであるならば。 彼の能力はいかなる武器をも自身の扱う武具として使いこなす力でしょう』 例えば動かすことに技術やエネルギー(魔力や燃料)が必要なものであっても、その力で扱うことができるものだという。 『かつて彼が素手でありながら敵の持つあらゆる武器を奪い使いこなした逸話が力として昇華されたものでしょう。 おそらくカレイドステッキを奪った力もそれです。 タクミ、あなたの武器は一見すれば武器とは見えないもので、例えサクラがそれを奪ったとしてそれを武器と認識できなければ使うことはできないはずだ。 ですから、戦う際には決して、サクラにはそれが武器だと認識させてはいけません』 『そしてもう一つ。もし他者の武器を操る力を封じて、自身の剣、黒き両刃剣を携えてきた時は注意を。それはかの騎士の持つ切り札だ』 ◇ Burst Mode ファイズブラスターのトリガーをスライドさせてエネルギー弾を放つ。 巨体が揺らぎ、影の中心部に大きな穴を開ける。 「…っ、なんて力…!!」 一撃で巨人の体に崩壊寸前のダメージを与えたエネルギーに、桜は歯噛みする。 巨人の機能を大きく奪った巧は、地に降りて桜の元へと迫る。 しかし桜の数メートル先まで迫ったところで、その目前に飛来した鎖が進行を阻んだ。 長髪の女、クラスカードを聖杯の泥によって無理やり形作った英霊ライダー・メドゥーサが鎖の奥から飛来した。 まるで暗殺者のように最小限の動作で振り抜かれる短剣を払い、拳を叩きつけようとしたところで腕に絡みついた鎖に一瞬動きが止められる。 その隙を逃さず、刃を携えたステッキを構え向かってくる桜。 ライダーの一撃と合わせて両側から斬りつけられるファイズの体。 「…っ」 一瞬の交差の後離れた桜は、警戒するかのように距離を取る。 次いでライダーも桜の隣に寄り添う。その腕の肌には焼けただれたかのように変色した箇所が見られる。 ブラスターファイズの全身が放つエネルギーは、ただ立っているでもファイズエッジが放つものと同等以上の熱量を備えている。 一瞬の交錯であった桜はまだ全身を焼かれることもなかったが、密着して打ち込み続けたライダーはそれだけでかなりのダメージを受けていた。 更に、ブラスターファイズの装甲を、サファイアの刃とライダーの短剣では傷つける程度のダメージしか与えられなかった。 接近戦がダメであれば離れた距離から、とも考える桜だったが、そこまでの装甲を持っているなら遠距離からの砲撃で与えられるダメージなど微々たるものだろう。 ならば、と修復が終わった巨人を立ち上げる。 更に地面には幾重もの影が這い、巧の周囲を取り囲んでいく。 その影の接触を避けるように走る巧。その進行先を巨人の腕が振り下ろされ足を止められる。 一瞬の隙に巧に迫る影の黒帯を避け切ることができず、全身に巻き付かれてしまう。 全身から放出される熱が吸収されていくのを感じた巧。 帯のせいで手元が見えなくなった状態になっているのを見て、瞬時にブラスターにコマンドを入力。 Faiz Braster Discharge 背面のバックパックが帯の下で前面に展開、覆っていた影を一気に吹き飛ばした。 熱、全身のフォトンブラッドが吸収された影響か一瞬全身のスーツが通常のファイズと同じ黒いものとして現れるも、瞬時にまた赤き体へと変わる。 「生意気っ…!!」 再度巨人が腕を振り上げたところで、巧は空へと飛翔。 「ライダ-!!」 空中から巨人を潰す狙いを悟った桜は、ライダーに呼びかけ。 次の瞬間、ライダーは白き天馬にまたがり、巧を追って空を駆けていた。 「!!」 突撃を間一髪で避ける巧。しかしライダーは間髪入れず旋回して再突撃を放つ。 それを巧は、更に上空へと飛び上がることで回避。 追ってくるライダーを見つつ、桜が見えないだろう距離にまでたどり着いたことを確認した巧は、ブラスターを展開。 Blade Mode フォトンブレイカーを起動させた巧は、それを前に構えた状態でライダーの突撃を敢えて受け止めた。 地に叩きつけんと天馬の全身を押し付けるライダー。対して巧はそれに抗わずに、逆に背部ユニットの噴射を進行方向に合わせる。 地面が迫ったところで、巧はブラスターの刃を戻し、咄嗟にコマンドを入力。 激突寸前でライダーは地面から逸れるように飛び、叩きつけられた巧の体は地をえぐり地煙を上げた。 その場所は、巨人よりは少し距離があり、桜には近い場所。 夜の闇と砂埃で視界がよく見えない中でゆっくりと立ち上がる影を見た桜は、瞬時に手のサファイアの刃を展開して突撃。 今度は近距離用の短剣ではない、人の身長ほどはあろうかという大剣ほどのサイズ。ブラスターファイズのエネルギーを警戒し距離を取って斬りかかるつもりなのだろう。 地面に叩きつけられた巧が無事ではないと判断しての、トドメの一撃を放つために迫り。 砂埃ごと、巧の体を斬りつけ。 「――ー!?」 しかしその刃は、直立したファイズの体にがっちりと捉えられていた。 肩を斬りつけた刃はそこで止まり、更に後ろに引こうにも手で押さえつけられて動かせない。 力を入れて引き抜こうとした瞬間、肩に備えられた小さな砲門がこちらを向いていることに気付き。 サファイアから手を放して後ろに下がった瞬間、桜の体を肩から放たれたブラッディキャノンが撃ち抜いた。 爆発で後ろに吹き飛ばされる桜。 起き上がるよりも前に、ファイズブラスターを入力。 Exceed Charge 桜の背後の巨人に向けて走り、勢いをつけて跳び上がり。 そのまま足から放たれたエネルギーと共に、巨人の体を貫いた。 命中した箇所で赤い竜巻のごとくフォトンブラッドが巻き上がり、巨人の全身を切り刻んで消滅させていった。 「…はぁ…どうだ!!」 息をつきながら起き上がる桜とその側に駆け寄るライダーを目に収める巧。 地に叩きつけられたように見えていたが、実際はその直前で背部ユニットからの噴射を地面との緩衝材にしてダメージを抑えていた。 ダメージを受けたように見えれば桜が迫って攻撃してくるだろうと考えて、敢えて肉を切らせて骨を断つやり方を選んだ。 それでもサファイアの刃のダメージは覚悟していたのだが。 「助かった。お前、手を抜いてくれただろ?」 『いえ、私の方こそ助かりました。あの手に掴まれていては、この程度の抵抗しかできませんでした』 サファイアが刃の強度を制御し、巧のダメージを抑えてくれていた。 おかげで刃を掴むことも叶い、こうしてサファイアを奪還することができた。 「すまねえ、さっき俺がもっとキチッとしてりゃ…」 『…美遊様のことは、乾様のせいではありません。 ――それと、まだ終わっていません』 桜が起き上がり、ユラリ、と脱力するかのように体を揺らす。 隙だらけなように見えて、すぐ側ではライダーがいつでも攻撃可能なように短剣を構えている。 『それにしても…、不思議です。あの黒化英霊…、即興で作られた存在にしてはかなり息が揃っている…』 ふと、疑問の声を漏らすサファイア。 一方で桜は歯ぎしりをしながら、大きく崩れた巨人に目を向ける。 「全く、使えない子…。作っても作っても壊されてばかり…」 これまで幾度も召喚してきた使い魔、しかしその都度打ち砕かれ粉砕されてきた。 その不甲斐なさに桜の苛立ちは募るばかりだった。 体を前に起こしてこちらを向いた時、桜の体を覆っていた鎧が少し広がり、肌色の範囲が狭まっているように見えた。 『乾様、警戒を!何かが来ます!』 サファイアの警告と共に、桜の背後にあった巨人の残骸が溶け、泥と化して地面を黒に染めていく。 「だったら、もう大きさなんていらないですよね。ライダーみたいに、こうすればよかったんだ」 溶け出した泥は6つに分かれ、やがてそれぞれが形を作り出していく。 一つは黒きバイザーを備えた鎧の女騎士。 一つは巨大な岩の斧を手にした大男。 一つは長槍を手にした細身の男。 一つはローブを纏い宙を浮遊する魔女。 一つは長刀を持った和服の侍。 そして最後の一つは、4メートルはあろうかという体を持った異形の巨人。 漆黒の影に染まった、6つの存在が10メートルはあった巨人の魔力を分割させることで生み出された。 全ては間桐桜がかつて取り込んだことがある者たち。 本来泥をこんな形で使うことができる技量は桜にはない。 しかし、今の桜は夢幻召喚によってあらゆる武器を操る術を備えている。そして桜にとってこの泥は武器の一つだ。 ライダーのカードを受肉させた経験の応用、泥を人の形の使い魔として操ることを、桜は学んだ。 そうして生まれたのは影の英霊・シャドウサーヴァントとでも呼ぶべき者たちだった。 黒化英霊と比較して尚もその力は衰えており、きっと宝具を使うことも叶わぬ者たちだろう。 だが、少なくともこれらは巨人と違い相手の攻撃を受け、避けてくれる。 形を明確に定めた影響か吸収能力は失っているが、どちらにしろブラスターファイズの攻撃を受け止められないならば構わない。 「もう、壊しちゃっていいですよ。皆さん」 桜の指示を受け、一斉に巧へと迫るシャドウサーヴァント達。 巨体に見合わぬほどの素早さで迫り斧を振り抜くバーサーカー。 地面を叩き砕く一撃を避けた巧を、バーサーカーの脇を抜けてきたランサーが迫り、長槍を突き出す。 辛うじて胸部の装甲で受け衝撃を減らした巧は後ろに跳び上がり宙へと逃走。 しかしその先で空中から光弾を撃ち込むキャスターの連撃を避けることができず全身を衝撃が打ち据える。 「くそっ!!」 宙で落ちながらも背部のブラッディキャノンを撃ち返し迎撃。 しかし地まで数メートルといった位置まで落ちたところで巨人・マークネモが長刀を構えて振りかぶってきた。 キャスターの迎撃に意識を割かれていた巧は攻撃を受けることができず、宙をもんどり打って吹き飛び。 飛ばされた先には剣と刀を構えたセイバー、アサシンの姿。 姿を視認した瞬間、巧は手を咄嗟に前面に構え。 すれ違い様に、巧の体を2騎の剣士はX状に切り裂いた。 装甲が火花を上げる。今度の一撃は減衰しきれず内の巧へも強い衝撃を与える。 「がぁっ!!」 地を転がる巧。 その隙を逃さず、桜の体が迫る。 手に持っているのは先ほどセイバーがこちらへと向けて斬りつけた剣。 セイバーがから奪った、贋作ですらない影の剣をまるで己が武器のように振りかざす。 もはやなりふり構ってはいられないと判断した巧は、フォトンブレイカーを起動させ剣を受け止める。 少女の外見からは想像もできないほどの素早く鋭い連撃。幾度も受け流し払いのけるも、やがてその速さに押し負け始める。 このままでは埒が明かない。 ブラスターを放り投げ、剣を受ける覚悟で桜の元へと突撃をかける。 武器を捨てるという挙動に虚をつかれた桜は対応が遅れるも、剣の冴えは変わらぬまま巧を斬りつけかけ。 脳裏に一瞬、先ほどサファイアを奪われた際の光景がよぎった。 至近距離を取られファイズの内蔵火器を受けることを警戒した桜は巧から距離を取ろうと後ろに下がり。 それを見た巧は、後ろに下がった桜の前で地を蹴り宙に跳んだ。 その足には赤熱したエネルギーが見える。 「っ!」 影の巨人をも吹き飛ばした一撃が来る。 桜の判断もまた早かった。 離れた距離にいたランサーがその槍を投げ、更に離れた場所にいたキャスターが魔力弾を発射。 飛び上がった巧の体を槍と光弾が打ち付け、巧の体はバランスを崩して吹き飛んだ。 「は、あははは…!バカな人…、自分から武器を捨ててそんな…」 焦りを消そうと呟きながら、巧の捨てたブラスターを拾いに歩く桜。 トランク型に戻ったそれを手に取って武器として振るおうとするも。 「何これ」 拾った物体の、あまりにも武器からかけ離れた形状を見た桜の第一声がそれだった。 例えばの話。 桜が使用したベルトがデルタギアではなくカイザギア、あるいはファイズギアであったとすれば(使えるか否か、使うことへのリスクはこの際考えないとして)今の巧でも危なかったかもしれない。 ファイズギア、そしてファイズブラスターはキー入力によってそれぞれ求める攻撃を行う武器として使えるもの。 しかしキーが分からなければただの携帯電話、使い方の分からないオブジェでしかない。 巧が実際に剣として使っていた場面を視認したのは今の一度だけ。 その一度でこれを如何にして使うのかを確認することはできていない。 武器として認識できないものは、黒騎士の力をもってしても扱いきれるものではなかった。 加えて、今しがた桜はこれを使いこなせそうにないとも認識してしまった。 仕切り直すように桜はブラスターを再度放り、巧の方を向く。 使えない道具に気を取られたせいで、巧は態勢を立て直している。 使い方を知ったところで使えそうな気がしない道具。 奪っても使えないなら奪う価値はないだろう。こっちはこっちの武器を使えばいい。 「まあいいですよ。今度はちゃんと殺してあげますから」 周囲を取り囲むシャドウサーヴァント達に警戒しつつ、巧は地面のブラスターを拾い上げて構えた。 ◇ 桜を探して飛びながら、手元のカードを弄るイリヤ。 今手元にあるのはキャスター、アサシン、ランサー、そしてアーチャー。 ランサーのカードはさやかから受け取ったものだ。現状戦いを避けるべきとのルビーの言葉を受けた彼女から、使いこなせるイリヤが持っているべきだと渡されたものだ。 ライダーのカードは美遊が持っていたもので、今はおそらく桜の手元だろう。 セイバーとバーサーカーのカードは参加者にいることを考えればそもそもこの会場にあるのかどうかも怪しい。 現状で使えるものはアサシン、アーチャーの2つ。 キャスター、ランサーは先の戦いで使ったばかりでまだ時間が空いていない。 『ですが、あの泥はそもそも英霊の力とは相性が悪いです。かといって、今のイリヤさんの出力で戦うのも無謀。 あれほどの魔力容量であればイリヤさんが全盛期であったとしても、厳しい戦いになるでしょうし』 「…もし、さっき戦艦から飛び出したロボットみたいなものだったら、いけたのかな?」 『あれですか。なるほど、確かにあれだったり、あとゼロの力でも突破はできるものなのかもしれませんね。 ですが、今はそれを願うべきではないでしょうね』 「……」 確かにそうだろう。桜と戦うと、向き合うと決めたのは自分自身なのだから。 『イリヤさん、美遊さんを手にかけた桜さんが許せないですか?』 「……」 口にしたくはなかった。 親友の命を奪った相手に対する恨みの念など。 『ではもう一つ。桜さんをどうしたいですか? 皆を守るためです。殺すこともあるいは一つの選択ではあります』 「…私は、それでも殺したくはない…。できれば、助けてあげたいと思う」 『イリヤさん、それは桜さんが士郎さんの恋人だから、ですか?』 「…うん」 迷ったように頷くイリヤ。 それを見たルビーは、今のイリヤでは少し危険な空気を感じていた。 ◇ 既に何体かのシャドウサーヴァントを倒すことはできた。 しかし倒した端からまた泥は時間を置いて修復され、元の形を取り戻していく。 巧は戦っていくうちにこの影の英霊達に対して、ある程度の強さの法則が見えてきていた。 例えば、今巧の目の前で長槍を振るう槍兵。 速さは巧の目で追うのがやっとというほどであり、更に離れての射撃が一切命中しない。回避できないよう足払いして打ち込んだブラッディキャノンが外れていくのだ。 しかし一撃一撃にはそこまでの力はない。急所や装甲の薄い場所さえ当たらせなければ受け切ることができる。 槍を胴の装甲で受け止め、腕でがっちりと抑えた後で力を込めて殴り、肘打ち、膝蹴りを叩き込んだところで体が砕け泥へと戻っていく。 その後ろから攻め込んできた巨腕の大男、バーサーカー。 これは先に一度相まみえたことがある存在。しかしそれと比べれば大きく強さは劣化しているものだ。 見かけによらず速く、力強い。劣化しているとはいえ受ければただでは済まない腕力だ。だがランサーのように飛び道具に対し特別な耐性を持ってはいない様子。 ブラスターを構え、光弾を発射すると吹き飛ばされていく。 吹き飛ぶバーサーカーの後ろに見えたのは巨大な魔法陣。 キャスターは接近をこなす技量がない様子で、常に距離を取って他の使い魔達のサポートに回っている。今構えている陣も巨大な砲撃を行う準備なのだろう。 遠距離戦には通じているのか、砲撃は防御陣で防がれることが多い。 だからこそ巧は構えたブラスターから射出された赤い刃で斬りつける。 魔法陣ごと魔術師の体は切り裂かれ、その体は消失していく。 不意に背後に気配を感じた巧は咄嗟に振り返って腕をかざす。 たなびく紫の長髪が視界に映り、腕に当たった刃が火花を散らした。 他の影の英霊と比較して、この存在、ライダーだけは特別厄介な存在に感じられた。 力が強いわけでも、技量が高いわけでもない。速いといえば速いが、槍兵や侍の方が敏捷にも感じられる。 だが、他の存在は攻撃が単調で読みやすいのに対し、こちらはこちらの手にある程度の対応力を持っている。 至近距離からのブラッディキャノンや砲撃は確実に避け、攻撃を受けられても決してこちらには隙を掴ませようとはしない。 大きく展開させた刃を振り、相手を引き離して距離を取る巧。 『おそらくですが、影の英霊達は桜様が操られているからなのでは。技量は再現できても、対応力や経験の再現まではできないということでしょうか』 巧の考えに対してのサファイアの意見だった。 よく見れば、確かに影の英霊達は動く場合せいぜい一度に二体しかかかってはこない。 一体が撃退される度に次が動き始める。 おそらくはそれが桜自身の使い魔使役の限界なのだろう。 巨大で鈍重だが、単調な動きだけで役割をこなせる巨人と比べれば小回りが効く分動きが複雑化しているのだ。 しかし、そんな現状など桜自身とうに自覚していた。 そして相手が自分の限界を見せる程度では殺されてはくれない相手ということも、倒されていく使い魔を見て認識していた。 故に、桜は自身にかけていた枷を解き放った。 「何…?!」 変化は急だった。 キャスターが空から援護射撃を放つと同時に、その合間を縫ってランサーが槍を突き出す。 射線から離れながら槍を受け止める巧だが、その背後からセイバーの剣戟が振り抜かれる。 対応しようにもランサーの連撃を受け止めることが精一杯で、間に合わぬままセイバーの一撃をまともに受けてしまう。 更には怯んだだ隙をついてランサーの鋭く、素早い突きが巧の全身を突く。 後ろからは繰り出されるセイバーの剣、そして前はランサーの槍。そして空からはキャスターの援護射撃。 横に飛び退き避けようとしたところで、影の中から飛び出したワイヤーとその先端につけられたナイフが視界に映る。 腕や足など受けきれなかった箇所に衝撃を感じつつもバックユニットからの飛翔で後退、一同から距離を取った。 離れて周囲を見回し状況を確かめる巧。 さっきまでと比べて、明らかに動きが違う上に一度に動いてくる敵も増えており、連携も取れているように思う。 「…おい、何でだ?」 『……、もしマルチタスクが可能であるならば理論上は可能です。しかし、英霊の力を借りているとはいえこれだけの挙動を一度に扱い切ることは…。 乾様、少し急ぐべきかもしれません。桜様は、自身の負荷を度外視して能力を行使している可能性があります』 「そうは言っても、なあ!!」 と、振るわれた刀を受け、更に後ろからライダーの飛び蹴りを拳で受け止め。 バーサーカーに放り投げられる形でこちらへと飛び込む桜の、その手の巨斧をブラスターの刃で受け止める。 「あはははははははっ!!」 笑い声を上げながら自身の身長を超えるほどはあろうかという武器を軽々と、まるで自分の腕のように振り回す桜。 その後ろからは更に槍が、魔力弾が飛び込んでくる。 各々の攻撃も精度や速さが先程までとは桁違いで、対応だけでも精一杯だ。 (くそ、時間は…まだか…) 10秒間だけ1000倍速での戦闘が可能になる超高速形態・アクセルフォームへの変身を考えるが、この戦いの最中でブラスターフォームから切り替えるチャンスは訪れそうにはない。 いや、アクセルフォームでもこの数と技量を相手取るには手に余るかもしれない。 これだけの攻撃に耐えられているのもひとえにブラスターフォームの持ち前の耐久力のおかげなのだから。 そんな巧の後ろから、今度はマークネモのブロンドナイフが迫る。 その数はあまりにも多く、幾つかは装甲の薄い場所に刺さるかもしれない。 体を襲うだろう衝撃に、心だけは備えようとしたその時だった。 宙から降り注いだ桃色の光弾が、ブロンドナイフのワイヤー部分に着弾、支えを失ったナイフはあらぬ方向へと飛んでいく。 更に迫っていた影にも幾重も砲撃が降り注いでいく。 それらは巧のブラスターと違い使い魔を倒すほどの威力はないものの、的確に武器を落とさせ、進行方向を防ぎ、足を止めさせた。 『追いついてみれば、うわぁ何ですかこれ、どうしてこんなに黒化英霊がいるんですか』 「乾さん!!……で合ってるんですよね?」 「イリヤか!」 空を見上げると、桃色の衣装と透き通った翼を広げた少女の姿が映る。 『姉さん!』 『サファイアちゃん!無事でしたか!』 『乾さんに助けられましたから。細かい話は後です。 桜様は自身の泥をあのカードの英霊の力で、サーヴァントの形に似せた使い魔として使役しています。それに加えて、ライダーは泥を受けて受肉したクラスカードです』 『うげぇ、この様子を見ると、一体一体は弱くてもイリヤさんの出力では少々手に余る相手ですね』 「…大丈夫、戦うだけが、やり方じゃないから。サファイア、こっちにお願い」 『了解しました』 と、巧の手元を飛んでいくサファイア。 「またあなたですか。何度も何度も出てきて、すごく目障りで癇に障ります」 「桜さん、もう止めてください。これ以上、みんなを傷つけるのは――」 言葉の終わらぬイリヤへと、影の帯を飛ばして捕らえようとする桜。 それをイリヤは、不意を突かれる形になりながらもどうにか避ける。 その行動にやはり戦うしかないと迷う気持ちを払ったイリヤは地に降りて手元のカードをかざす。 「夢幻召喚!!」 光に包まれたイリヤの体を包む衣装が、桃色の魔法少女服からフードを被った黒いセーターのようなものに変化する。 その頭には二つ、髑髏状の仮面が張り付いている。 「その格好……、似た人を知ってますよ。こそこそ隠れまわる蟲みたいに鬱陶しいサーヴァント…」 小さな短刀を構えながら、アサシンのクラスカードの力を得たイリヤは周囲を改めて見回す。 見覚えのある姿をした影たちとかつて戦った黒化英霊の一人、そして見たことのない巨人が一体。 『乾さん、この格好戦闘力に少し難があるので、可能であればサポートをお願いします』 「一人よりはそりゃマシだけど、ただお前、大丈夫なのか?」 「……」 その大丈夫かというニュアンスにどういう意味が込められていると受け取ったのか、イリヤの返答はなかった。 『乾さん、お願いします』 「…ああ、分かったよ」 再度の念を押すかのようなルビーの言葉に何かを察した巧は、改めてブラスターを構え直した。 →
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その日、わたくしこと琴吹紬が部室にやってきた時、扉の向こうから衝撃的な言葉が耳に飛び込んできました! 唯「あずにゃん…とまんないよぅ…」 梓「唯先輩…こんなにぬるぬるになっちゃって…」 紬「…!」 これはまさか…二人でお楽しみのところに遭遇しちゃったのかしら!? そうとなったら善は急げ。カバンからレコーダーを取り出して準備OK! 勘違いしないでほしいけど、これはただの部員の思い出を記録しようっていう純粋な好奇心から来る行動。 決して今夜のオカズにしようだなんて考えてません! 唯「ん…あずにゃん、もっと強くこすってよぅ…」 梓「でも、あまり強くしたら赤くなっちゃいますよ?」 唯「いいの、あずにゃん上手だから大丈夫だよ」 梓「そうですか?じゃあ…えい」 唯「んん…♪」 こ、これは…この扉の向こうで梓ちゃんは唯ちゃんの大事なところを擦っているの!? 時々聞こえる唯ちゃんの気持ちよさそうな声が生々しい! 唯「あ、そうだ…少し指を入れてみたらどうかな?きっとすっきりするよ!」 梓「ええ?わ、わかりました…じゃあいきますよ」 唯「んぁ…あずにゃん、奥に入れすぎだよ」 梓「ご、ごめんなさい!」 紬「……ブシュッ…」 はぁ、はぁ…こ、これはもうこの目で確かめなきゃ…音だけじゃ我慢できません! ガラッ 紬「こんにちはー!」 唯「ふがふが…あずにゃん、ティッシュ新しいのちょーだい?」 梓「んもう…鼻くらい自分でかんでくださいよ!…あれ?ムギ先輩どうしたんですか?」 紬「な、なんかデジャヴ…!うわあぁぁん!」 うぅ…世の中なんてこんなことばっかりだわ!カミサマの意地悪! ―――― 唯「ふ、ちょろいぜムギちゃん…」 梓「こうでもしなきゃ追い払えないですからね…さぁ、それじゃ始めましょうか!」 唯「んもうあずにゃん…鼻水じゃないんだから、そんなすぐにはぬるぬるにならないよ?」 梓「ふっふっふっ…時間の問題です!」ガバァッ 唯「きゃー♪」 おわり なんかコントみたいだなwww -- (名無し) 2012-04-15 14 01 42 なんだこれはwww -- (名無しさん) 2012-12-31 01 10 06 唯梓が一枚上手 -- (あずにゃんラブ) 2013-01-20 14 09 56 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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インカローズ(いんかろーず) 概要 ハーツに登場したキャラクター。 登場作品 + 目次 ハーツ レイズ ハーツ 年齢:19歳(外見年齢) 身長:170cm 体重:53kg 声優:皆川純子 コハクを執拗に追う女魔道士。コハクの生命の根源「スピリア」に術をかけ、シングの祖父ゼクスを重傷を追いやる。 + ネタバレ 性別:女性型機械人 コハクの中のリチアを狙ってつけ狙っている。 またゼクスは重傷どころが死に追いやり、その時にシングの中にクリードがいることに気づく。 その後はシングの中にいるクリード復活のために暗躍する。 本編開始前にカルセドニーの母親も殺害しており、シング及びカルセドニーにとっては親族の仇である。 正体はクリードの守護機士であるクイーン型機械人で、彼に対して強い恋心を抱いているが見向きもされない。 一つのスピリアで複数の機体を操る事ができる実験型守護機士で、機体は全部で七体いる。 これが170年前にクンツァイトと戦闘し、クンツァイトは相討ちに追い込んだものと思い込んでいたが行動を再開した理由である。 特に、「本体」という存在はないが、ある程度のダメージを一度に受けた時は一時的に機能を停止する。 本編前に三体は破損しており、本編中では四体のみ登場する。 フルエーレの泉でカルセドニー隊により五番機が破壊されたが、 バメル火山でその復讐に三体同時の襲撃でペリドットとバイロクスを瀕死に追い込んだ。 その際のカルセドニーの怒りの攻撃で四番機を、ペリドットとバイロクスの反撃でもう七番機も破損。 最後に残った六番機はクリードを護るためにクリノセラフとクロアセラフのパーツを組み込んだ 「インカローズ・ILL」に自身を改造しシング達と対決。 敗北した上に、ジャックシードの転送装置の動力代わりにさせられて死亡。 名前の由来は彼女の瞳に使われているゼロムストーンの色そのものであり、クリードが名付け親である。 ゼロムストーンはクリードが生成したゼロムを操ることが出来る宝玉であり、その力でコハクのスピリアにゼロムを送り込んだ。 ▲ レイズ ▲
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11 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 20 09 36.83 ID VdfoLAo0 「むー」 研究員が部屋を出て行くと、アリアは残念そうにそう唸る。 「私、MSの操縦なんてやだ」 そう言うアリアを見ると出来杉はそんなアリアを励ました。 「いいんだよ、気にすることは無いさ」 実際出来杉はそう思った。 むしろ「MSの操縦なんてやだ」と言ったアリアを嬉しいとさえ思う。 アリアはとても純粋な性格をしている。 そんな彼女に、MSなんて兵器を好きになって欲しくは無いのだ。 アリアに笑顔を投げかける出来杉。 「ほら、元気を出してアリア」 そんな出来杉にアリアも少しだけ明るさを取り戻す。 「うん」 小さく頷くアリア。 そんな彼女にツンも声をかける。 「確かにシミュレーターの結果なんて気にする必要ないわ。あんなものはNTの素質と何にも関係ないもの」 そう言ってアリアに向き合うツン。 「NTの能力は人と深く共感しあう事の出来る力なのよ。あんなコンピューターのMSを撃破するシミュレーションなんて、本質的には関係ない事よ」 ツンが言うと、出来杉もそれに同意する。 「僕もそう思う」 そう言って少し難しい顔をする。 「そもそも、NTの能力は戦争になんて使われるべきじゃないんだ」 その出来杉の言葉を聞くと、ツンとアリアも複雑な表情をした。 13 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 21 20 39.91 ID VdfoLAo0 地球連邦軍統治下のタイ国境。 ここにジャイアン達を連れてたどり着いたホイは、翌日には自慢のその料理の腕で定食屋で働いていた。 その店はホイの専門である中華料理の店ではなかったが、ホイにはどんな料理でも作る自信がある。 実際、店長はホイの作った料理を試食すると即採用を決めた。 昼になって店が込んでくる時間帯になると、厨房は大忙しになる。 決して大きな店ではないが、それでも40人程度の客は入れるし出前もある。 「本当にホイ君がうちの店に来てくれてよかったよ」 休む暇なく料理をしてるホイをみて店長がそう声をかける。 「手際がいいし腕も確かだ。客の間じゃホイ君が来てからウチの料理が美味くなったって評判だ」 そう笑いながら話す店長。 「いえ、お礼を言うのは僕のほうですよ。こんな世の中で俺みたいな男を雇ってくれる人なんて店長くらいなもんです」 「ハッハッハ。こんな時世の中に、か。むしろこんなご時世だからこそ君を雇ったんだよ」 そう言いながら店長は料理を一品作り終え、それを皿に盛り付けた。 「お~い、タケシ! この品をアッチのお客さんに持って行ってくれ!」 店長がそう言うと、カウンターからジャイアンが入ってくる。 店長はそんなジャイアンに皿を渡すと、客の居るテーブルを指差す。 それに分かったと頷くと、ジャイアンは皿を持って歩いていった。 14 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 21 49 56.61 ID VdfoLAo0 「やはり子供だよ。頭がやらかい。なんだかんだで言葉もすぐに飲み込んじまう。あの子達は確か日本人だっけか?」 「えぇ、そうです」 「日本の方じゃあ結構な激戦だそうだからな。島国だけにでかい戦闘が起こると逃げ場が無い。この辺りにもかなり日本人が逃げてきたが、口をそろえて酷い惨状だったと言ってるよ。あの子達もきっと相当な苦労をして来たんだろうな」 そう言いながら悲しそうな顔をする。 「日本に限ったことじゃねえ。戦争ってのは子供だろうと容赦はしてくれん。そんで、いつだって一番辛い思いをするのはなんの罪も無い子供達だ。だからこそ大人がしっかりして子供を守らなきゃならんというのに」 そういうと店長は何かを思い出すような遠い眼をしてた。 ホイにはその眼がとても悲しそうに見えて、きっとこの人にも何か辛い過去があったのだろうだろうなと彼は思った。 「子供を守るどころかこんなご時世じゃ自分一人食いつなぐどころか精一杯だ」 店長は乾いたように「ヘッ」と笑った。 「精々、こうしてフライパンをひっくり返すくらいしか出来やせん」 「店長、そんなことなんて無いです。俺はそれはとても素晴らしいことだと思います。現に俺もタケシもスネオも、そしてここのお客さん達だってみんなこの店に助けられてるんですから」 「ありがとうホイ君。そう言ってくれると本当に嬉しいよ」 そういうと店長は寂しげに笑顔を作った。 「だけど、俺は自分の息子が殺されたとき何も出来なかった。ただ銃撃とか砲弾の爆発に怯えてただけだったんだ。俺はたった一人の息子さえ守れない糞野郎だ」 「店長……」 ホイは店長の肩にそっと手を差し出した。 店長の目には涙が浮かんでいた。 15 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22 25 27.35 ID VdfoLAo0 連日ホイ達は忙しなく働いていた。 タイ国境の周辺には数え切れないほどの難民が集まっていたが、軍から至急される食料は明らかに不足している。 その為食料を求める人達は数多くおり、殆ど原価と変わらない値段でメニューを出しているこの店にはひっきりなしに客がやって来ていた。 気が付けばあっと言う間に閉店の時間というのがホイ達の毎日だった。 店長は客が全員帰ったのを確認すると、いつものようにジャイアン達に店の掃除を命じた。 ふと思い出したように店長が「そう言えば」とホイに話しかけた。 「ホイ君。君も聞いてると思うが最近ここいらは大分治安が悪い。兵隊の目を掻い潜って薬やなんやで商いしてる連中が増えた」 そう言って顔をしかめる店長。 「難民の多くには職もなければ金も無い。連中はそういう人達に付け込んで利用しようとする。君にも妙な話を持ちかけてくる人間が居るやもしれんが気をつけてな」 そう言う店長にホイは頷いた。 こういった事情は何処にいても同じなんだな、と思う。ホイが住んでいたシーエンは、確固とした統治が無かった分もっと酷かった。 戦争はあらゆる物を奪う。 財産を奪い家族を奪い、人の心も奪う。 誰だって生きるだけで精一杯になって、食っていくためには善も悪も言ってられなくなる。 そういう人間たちをマフィアが顎で使って、麻薬や覚せい剤をばら撒く。 そして最後にはチンピラや難民の命そのもので金を稼ぐ。 それはきっと何処に行ったって変わらない。 今は世界中が戦争で荒廃している。 真っ当に生きられるほど優しい世界じゃない。 だからこそだ、とホイは思う。 不意に掃除しているジャイアン達をホイは見つめた。 ホイにはいま4人の子供の命が圧し掛かっている。 だからこそホイが真っ当に生きなければならなかった。 16 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22 43 39.74 ID VdfoLAo0 キャリフォルニア第一MSパイロット養成学校の校長室で、校長は椅子に座りながら軍から送られてきた書類に目を通していた。 そして資料に一通り目を通すと、書類を両手でトントンと揃える。 資料は全てのび太達訓練生による第13基地防衛戦に関するものだった。 「訓練生のノビタ=ノビを送り出す件だが、どうやら一週間後という事で決定したらしい。それも月へではなくフラナガンの本部があるサイド6にだそうだ。わざわざ本国より通達が来たよ」 「なんですって」 初学年Aクラスの担当教官は驚きのあまりついそう漏らした。 そんな彼を尻目に、校長は話を続けた。 「あの活躍だ、軍が固執するのも無理は無い。何せ今のジオンにとってもっとも足りないものは人的資源だからな。その上彼は”若き救世主”としてジオン全土から注目を浴びつつある。ここから送り出すには彼は若すぎるが、この流れを我々が止めるなどできんよ」 校長は教官をなだめるように、優しげに話す。 しかし、教官の眼光は厳しかった。 「ですが学校長、ノビをフラナガンへ送り出すのはせめて基礎訓練を終えてからという条件だったはずです!」 教官は厳しい口調でそう言った。 校長はその教官の顔を見て、若いな、と思う。 生徒を想う情熱は理解できるが、しかしそのような情は時としては組織を乱し、瓦解させる。 教官とてそのくらいの事は百も承知だろう。 その上でこのようなことを口走ってしまうのは、やはり彼がまだ若いからに違いない。 だが校長として、彼はそんな甘さを容認するわけにはいかなかった。 校長は複雑な気持ちで一度だけため息をついた。 17 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/29(日) 02 33 43.10 ID wfvQbqU0 「君の気持ちは分かるがね、作戦というものも命令というものも流動的なものだ。我々はその歯車のひとつでしかない」 「しかし校長。彼にはまだ戦士として生き残る術も、志も、まだ何も教えられていません。いくら操縦技術に秀でていたところで、このままでは彼は――!」 「それ以上は慎みたまえ」 怒りの感情をあらわにする教官を、校長は鋭い目つきで睨み付けた。 「分が過ぎるぞ。君は一人の人間である以前にジオンの兵士だ。君も私も所詮は軍の資源にすぎん。それは生徒とて同じことだ」 「では、みすみす犬死させろと? エースなどとはやし立てられたところで、その実情は常に苦しい任務に回されるだけの、いわば上層部の尻拭い役ではないですか! そんな役をあんな年端も行かない子供に担わせろと?」 「黙らんかっ!!」 教官の言葉に、今度は校長が激昂した。 その剣幕に、教官も一瞬怯んだ。 「慎めと言っただろう。上層部の決定は絶対だ。それに逆らうというのなら、ジオンに逆らう反逆者と同義。一介の兵士風情に許されたことでは無いぞ」 怒りのこもった校長のまなざしに、教官は俯く。 教官は怒りをかみ締め、強く腕を握った。 「――、すみませんでした校長」 教官は顔を伏せながらそう言った。 彼にはそう言うしかなかった。 「分かればいい。このご時世どこで誰が聴いているかもわからんぞ。売国奴のレッテルを貼られたくなければ今後も口には気をつけることだ」 「はい」 「それでは、ノビタ=ノビの件は後はこちらで処理する。君は準備だけさせておけばそれでいい」 「はい。それではノビタ=ノビには、サイド6への移動の件を早速伝えます」 そう言うと教官は敬礼した。 その表情はひたすらに厳しかった。 18 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/29(日) 02 34 55.23 ID wfvQbqU0 のび太がサイド6へと移送されることを聞いたのはつい先日のことだった。 その日の朝、のび太は一時間目の訓練が始まる前に突然教官に呼び出された。 そして突如一週間後に宇宙へ行ってもらうと告げられたのだ。 当然のび太は驚いたが、教官はそんなのび太を労わる様子も無く、早々に荷物をまとめておけ、とだけ言ってのび太を返した。 教室に戻るなり、のび太は早速フレンやライ達にそのことを打ち明けた。 みんな複雑な表情だった。 フレンやマグは「宇宙行きはジオン兵にとって光栄なことだよ」とのび太を称えたが、その顔はやはり寂しげだった。 みんな口々にのび太を勇気付ける言葉を口にする。 最初はこのクラスでのび太を認めているクスメートなんて居なかった。 しかし今はみんながのび太を仲間と認めていた。 特にフレンやライ達にとってのび太はただの友達ではない。 共に命を懸けて戦った戦友なのだ。 それはのび太にとっても同じである。 のび太は感情を抑えきれず涙を見せた。 19 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/29(日) 02 37 15.19 ID wfvQbqU0 それが昨日のことだった。 のび太は自室のベッドの上でそのことを思い出していた。 窓からは朝日が差し込んでいて、意識もしっかり起きている。 だけど、のび太はどうしても起き上がる気になれなかった。 授業は明日まで通常の訓練を受けるが、明後日からは宇宙への打ち上げに際するを教習を受けなければならない。 つまり、これまでのようにみんなと授業を受けられるのは明日で最後なのだ。 それを考えると胸が張り裂けそうだった。 もともとこの学校だって来たくて来た場所じゃない。 それでもフレンやライ、そしてマグ、ナー。それ以外のたくさんの生徒達と友達になれた。 そんな仲間達が居たから今まで頑張ってこれたんだ。 その仲間達と離れるのは本当に辛かった。 まして、今度の行き先は宇宙である。本当の孤独だ。 いくら[たぬき]だって、宇宙まで探し当てるとなると簡単な事じゃない。 もしかしたらもう[たぬき]達に合うことも、もとの時代に戻ってパパやママに会う事もできないのかもしれない。 そう思うとのび太は嗚咽を漏らした。 しかし、そんなのび太の悲しみを砕くように、今朝も部屋の中へ授業開始を告げるブザーが鳴る。 のび太は目から溢れた涙を袖でぬぐうと、教材を鞄に詰めて部屋を出た。 20 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/29(日) 02 38 56.52 ID wfvQbqU0 教室に入る。 生徒達は一瞬のびたへ視線を向けると、すぐに教官へ視線を戻す。 教官がのび太に厳しい目つきで「また遅刻だぞノビ! 罰として腹筋300回!」と怒鳴る。 いつもと同じ光景だった。 MS戦術の基礎を説く授業は、いつも通りに坦々と進められる。 なのに、クラスの皆、教官までもがどこか悲しげな顔をしていた。 今日の教習と実技訓練が全て終わり、のび太は自室に戻った。 部屋の明かりも付けずに、ひとまずベッドの上に転がる。 二時間目の軍事近代史も。 三時間目の身体訓練も。 昼食の時間も。 四時間目のMSシミュレートでも、皆がのび太を気遣って優しく声をかけてくれる。 そしてのび太の宇宙行きを喜び、寂しがってくれている。 その度のび太はやっぱり皆と別れるのがとても辛くて、怖くて、考えるだけで泣きそうになってしまう。 だけど、とのび太は思う。 こんな僕でも皆は認めてくれた。 僕は胸を張って宇宙へ行かなくちゃいけないんだ。 のび太は心に誓った。 僕はもう泣かない、と。 窓の外を見る。 日は既に傾いていて、月が美しく輝き始めていた。
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書籍情報 あらすじ 既刊一覧 作者の他作品 書籍情報 タイトル 恋の一文字教えてください 著者 葉嶋ナノハ イラスト ICA 出版社 アルファポリス レーベル エタニティブックス Nコード N4538CF(ムーンライトノベルズ) 連載開始 2014年 07月30日 備考 Web版削除済(2015年06月24日) あらすじ 25歳になる杉田日鞠は、お金もなければ住むところもない。困っていた彼女に、祖父が住み込み家政婦の仕事を紹介してくれた。話に飛びついたものの、仕事先に行ってびっくり。なんと雇い主は、20代のイケメン書道家だったのだ! 動揺しつつも、日鞠は彼との同居生活を始める。彼、柚仁は、口の悪い、強引な俺様。だけど日が経つにつれ、本当は優しいことがわかってきた。いつしか柚仁に惹かれていく日鞠だったけれど、彼には婚約者がいるらしい。日鞠は、自分の想いにけりをつける決意をするが……。住み込み家政婦とS属性の書道家の、ドキドキ恋物語! 既刊一覧 タイトル 発売日 分類 ISBN 値段 詳細ページ ストア ランキングデータ 恋の一文字教えてください 2015年 10月20日 一般書 978-4-434-21218-5 1,200円 アルファポリス Amazon honto 書籍データ 作者の他作品 今日はあなたと恋日和
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部品構造 大部品 森の護り手 RD 23 評価値 7部品 概要 大部品 猟師 RD 13 評価値 6大部品 狩り RD 8 評価値 5部品 狩猟技術 部品 動物の追跡 部品 獲物を仕留める 部品 待ち伏せ 部品 観察・洞察力 部品 追い込み 部品 罠 部品 間引き 部品 見回り 大部品 森に捧げる歌 RD 3 評価値 2部品 森の恵みへの感謝 部品 独特のイントネーションとレパートリー 部品 娯楽としての歌 部品 獲物の使い道 部品 弓兵としての修練 大部品 装備 RD 3 評価値 2部品 弓矢 部品 ナイフ 部品 袋 大部品 猟師互助組合 RD 5 評価値 3部品 森の仲間 部品 手伝い 部品 新人育成 部品 引退者との繋がり 部品 一時現役復帰 部品定義 部品 概要 るしにゃん王国の弓兵であり、森の管理を行う職業。日常生活を猟師として過ごしながら、有事にはその腕を弓兵として役立てている。 部品 狩猟技術 猟師として生きていくために必要な技術。獲物を捕らえたり見つけたりする技術。森林及び動物に対する深い知識と実務経験が必要。 部品 動物の追跡 足跡や毛などの痕跡から獲物の行方を追いかける技術。逃した獲物を追ったり、目当ての獣を探したりする時に使う。 部品 獲物を仕留める 追い立てたり罠にかかったりした獲物にとどめを刺す技術。弓矢やナイフ、鈍器、薬物などを使ったり、時には素手で行ったりする。 部品 待ち伏せ 物陰や木の上に潜んで獲物を待ち構える技術。あまり音を立てたり身動きしたりできないため、忍耐力が必要とされる。もちろん居眠りなどしてはいけない。 部品 観察・洞察力 目当ての獲物を見つけるために必要なもの。該当する獣の巣の位置や活動時間、移動経路、これまでの目撃場所などから推察し、効率的に獲物と遭遇する。 部品 追い込み 複数の猟師が連携して獲物を追い詰める技術。危険な獣を人の居住区から引き離したり、罠のある方向へ誘導したりできる。 部品 罠 猟師が獲物を捕らえるために仕掛けるもの。殺傷力があるものや単に捕まえるだけのもの、大型小型、簡単だったり複雑だったり、様々な種類がある。 部品 間引き 狩りの一種。森の生態系を損ないかねないほど増えすぎた動物は、森の管理人の手によって間引きされる。人型生物は対象外。間引きされた動物は国民の手によって、感謝の気持ちと共に調理・加工される。 部品 見回り 仕事場である狩場を小まめに見回ることで、動物の個体数や生息状況などのささいな異常にもすぐに気付くことができる。 部品 森の恵みへの感謝 森の護り手は大きい獲物を狩った時や季節の移り目、危険な動物を避けたいときに歌を歌う。それは生命を奪うことへの謝罪であり、森の恵みを受け取ることへの感謝であり、森との対話である。 部品 独特のイントネーションとレパートリー 森に捧げる歌はいわゆる民族音楽である。その曲目は目的毎に多彩であり、覚えるのに数年かかる。狩りの腕の向上だけでなく、全ての曲目を歌えるようになって初めて森の護り手は一人前になる。 部品 娯楽としての歌 祭りのときや、酒宴を盛り上げるときにも歌は歌われる。森に感謝を捧げる意味もあるが、歌は彼らにとって日々を楽しく過ごすための材料でもある。 部品 獲物の使い道 狩りで得た獲物は、骨・角は道具や装飾品の材料に、皮はなめして衣料品や道具に、肉は食材として使われる。これらを適正価格で卸すことで収入を得ている。 部品 弓兵としての修練 森の護り手は猟師であると同時に弓兵でもある。弓兵に求められる攻撃力、機動力をはじめとした軍事行動は狩猟を通して常日頃から鍛えられている。 部品 弓矢 主装備。基本的にこれを使って狩りをするが、特に遠くの獲物や近づきたくない獲物に対しては弓矢以外を使うことはあまりない。 部品 ナイフ 捕らえた獲物をさばくための道具。大型の獲物はこれで解体してから持ち運ぶ。一応武器にもなる。大ぶりで肉厚の刃で、切れ味が良い。 部品 袋 猟師の使ういろいろな道具や獲物を入れて運ぶための頑丈な革袋。背負うタイプや肩から下げるタイプ、腰にくくりつけるタイプなど色々ある。 部品 森の仲間 森林は一人の人間が独占するには広すぎる。何人、または何十人の仲間と協力して利用、管理している。縁戚関係にあるものも多い。 部品 手伝い 森の大規模な異変や大型の獲物など、一人の猟師の手に余る時には他の猟師が手助けしてくれる。また、怪我や病気のときもフォローしてくれる。 部品 新人育成 猟師の子供や他の職種から転職したい人を教育する。猟師が多すぎても少なすぎても困るため、人数の調整にはやや慎重になっている。 部品 引退者との繋がり 現役を引退し獲物を狩る権利を後進に譲っても、長年狩猟を続けた知識は貴重なもので、それを頼って現役の猟師が引退者を頼ることは多い。 部品 一時現役復帰 引退しても健康維持のために弓の修練を重ねる者は多く、猟師としては引退した森の護り手は弓兵としての動員にも対応できる。 提出書式 大部品 森の護り手 RD 23 評価値 7 -部品 概要 -大部品 猟師 RD 13 評価値 6 --大部品 狩り RD 8 評価値 5 ---部品 狩猟技術 ---部品 動物の追跡 ---部品 獲物を仕留める ---部品 待ち伏せ ---部品 観察・洞察力 ---部品 追い込み ---部品 罠 ---部品 間引き --部品 見回り --大部品 森に捧げる歌 RD 3 評価値 2 ---部品 森の恵みへの感謝 ---部品 独特のイントネーションとレパートリー ---部品 娯楽としての歌 --部品 獲物の使い道 -部品 弓兵としての修練 -大部品 装備 RD 3 評価値 2 --部品 弓矢 --部品 ナイフ --部品 袋 -大部品 猟師互助組合 RD 5 評価値 3 --部品 森の仲間 --部品 手伝い --部品 新人育成 --部品 引退者との繋がり --部品 一時現役復帰 部品 概要 るしにゃん王国の弓兵であり、森の管理を行う職業。日常生活を猟師として過ごしながら、有事にはその腕を弓兵として役立てている。 部品 狩猟技術 猟師として生きていくために必要な技術。獲物を捕らえたり見つけたりする技術。森林及び動物に対する深い知識と実務経験が必要。 部品 動物の追跡 足跡や毛などの痕跡から獲物の行方を追いかける技術。逃した獲物を追ったり、目当ての獣を探したりする時に使う。 部品 獲物を仕留める 追い立てたり罠にかかったりした獲物にとどめを刺す技術。弓矢やナイフ、鈍器、薬物などを使ったり、時には素手で行ったりする。 部品 待ち伏せ 物陰や木の上に潜んで獲物を待ち構える技術。あまり音を立てたり身動きしたりできないため、忍耐力が必要とされる。もちろん居眠りなどしてはいけない。 部品 観察・洞察力 目当ての獲物を見つけるために必要なもの。該当する獣の巣の位置や活動時間、移動経路、これまでの目撃場所などから推察し、効率的に獲物と遭遇する。 部品 追い込み 複数の猟師が連携して獲物を追い詰める技術。危険な獣を人の居住区から引き離したり、罠のある方向へ誘導したりできる。 部品 罠 猟師が獲物を捕らえるために仕掛けるもの。殺傷力があるものや単に捕まえるだけのもの、大型小型、簡単だったり複雑だったり、様々な種類がある。 部品 間引き 狩りの一種。森の生態系を損ないかねないほど増えすぎた動物は、森の管理人の手によって間引きされる。人型生物は対象外。間引きされた動物は国民の手によって、感謝の気持ちと共に調理・加工される。 部品 見回り 仕事場である狩場を小まめに見回ることで、動物の個体数や生息状況などのささいな異常にもすぐに気付くことができる。 部品 森の恵みへの感謝 森の護り手は大きい獲物を狩った時や季節の移り目、危険な動物を避けたいときに歌を歌う。それは生命を奪うことへの謝罪であり、森の恵みを受け取ることへの感謝であり、森との対話である。 部品 独特のイントネーションとレパートリー 森に捧げる歌はいわゆる民族音楽である。その曲目は目的毎に多彩であり、覚えるのに数年かかる。狩りの腕の向上だけでなく、全ての曲目を歌えるようになって初めて森の護り手は一人前になる。 部品 娯楽としての歌 祭りのときや、酒宴を盛り上げるときにも歌は歌われる。森に感謝を捧げる意味もあるが、歌は彼らにとって日々を楽しく過ごすための材料でもある。 部品 獲物の使い道 狩りで得た獲物は、骨・角は道具や装飾品の材料に、皮はなめして衣料品や道具に、肉は食材として使われる。これらを適正価格で卸すことで収入を得ている。 部品 弓兵としての修練 森の護り手は猟師であると同時に弓兵でもある。弓兵に求められる攻撃力、機動力をはじめとした軍事行動は狩猟を通して常日頃から鍛えられている。 部品 弓矢 主装備。基本的にこれを使って狩りをするが、特に遠くの獲物や近づきたくない獲物に対しては弓矢以外を使うことはあまりない。 部品 ナイフ 捕らえた獲物をさばくための道具。大型の獲物はこれで解体してから持ち運ぶ。一応武器にもなる。大ぶりで肉厚の刃で、切れ味が良い。 部品 袋 猟師の使ういろいろな道具や獲物を入れて運ぶための頑丈な革袋。背負うタイプや肩から下げるタイプ、腰にくくりつけるタイプなど色々ある。 部品 森の仲間 森林は一人の人間が独占するには広すぎる。何人、または何十人の仲間と協力して利用、管理している。縁戚関係にあるものも多い。 部品 手伝い 森の大規模な異変や大型の獲物など、一人の猟師の手に余る時には他の猟師が手助けしてくれる。また、怪我や病気のときもフォローしてくれる。 部品 新人育成 猟師の子供や他の職種から転職したい人を教育する。猟師が多すぎても少なすぎても困るため、人数の調整にはやや慎重になっている。 部品 引退者との繋がり 現役を引退し獲物を狩る権利を後進に譲っても、長年狩猟を続けた知識は貴重なもので、それを頼って現役の猟師が引退者を頼ることは多い。 部品 一時現役復帰 引退しても健康維持のために弓の修練を重ねる者は多く、猟師としては引退した森の護り手は弓兵としての動員にも対応できる。 インポート用定義データ [ { "title" "森の護り手", "children" [ { "title" "概要", "description" "るしにゃん王国の弓兵であり、森の管理を行う職業。日常生活を猟師として過ごしながら、有事にはその腕を弓兵として役立てている。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "猟師", "children" [ { "title" "狩り", "children" [ { "title" "狩猟技術", "description" "猟師として生きていくために必要な技術。獲物を捕らえたり見つけたりする技術。森林及び動物に対する深い知識と実務経験が必要。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "動物の追跡", "description" "足跡や毛などの痕跡から獲物の行方を追いかける技術。逃した獲物を追ったり、目当ての獣を探したりする時に使う。", "part_type" "part" }, { "title" "獲物を仕留める", "description" 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"森の護り手は大きい獲物を狩った時や季節の移り目、危険な動物を避けたいときに歌を歌う。それは生命を奪うことへの謝罪であり、森の恵みを受け取ることへの感謝であり、森との対話である。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "独特のイントネーションとレパートリー", "description" "森に捧げる歌はいわゆる民族音楽である。その曲目は目的毎に多彩であり、覚えるのに数年かかる。狩りの腕の向上だけでなく、全ての曲目を歌えるようになって初めて森の護り手は一人前になる。", "part_type" "part" }, { "title" "娯楽としての歌", "description" "祭りのときや、酒宴を盛り上げるときにも歌は歌われる。森に感謝を捧げる意味もあるが、歌は彼らにとって日々を楽しく過ごすための材料でもある。", "part_type" "part" } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "獲物の使い道", "description" "狩りで得た獲物は、骨・角は道具や装飾品の材料に、皮はなめして衣料品や道具に、肉は食材として使われる。これらを適正価格で卸すことで収入を得ている。", "part_type" "part" } ], "expanded" true, "part_type" "group" }, { "title" "弓兵としての修練", "description" "森の護り手は猟師であると同時に弓兵でもある。弓兵に求められる攻撃力、機動力をはじめとした軍事行動は狩猟を通して常日頃から鍛えられている。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "装備", "children" [ { "title" "弓矢", "description" "主装備。基本的にこれを使って狩りをするが、特に遠くの獲物や近づきたくない獲物に対しては弓矢以外を使うことはあまりない。", "part_type" "part" }, { "title" "ナイフ", "description" "捕らえた獲物をさばくための道具。大型の獲物はこれで解体してから持ち運ぶ。一応武器にもなる。大ぶりで肉厚の刃で、切れ味が良い。", "part_type" "part" }, { "title" "袋", "description" "猟師の使ういろいろな道具や獲物を入れて運ぶための頑丈な革袋。背負うタイプや肩から下げるタイプ、腰にくくりつけるタイプなど色々ある。", "part_type" "part" } ], "expanded" true, "part_type" "group" }, { "title" "猟師互助組合", "children" [ { "title" "森の仲間", "description" "森林は一人の人間が独占するには広すぎる。何人、または何十人の仲間と協力して利用、管理している。縁戚関係にあるものも多い。", "part_type" "part" }, { "title" "手伝い", "description" "森の大規模な異変や大型の獲物など、一人の猟師の手に余る時には他の猟師が手助けしてくれる。また、怪我や病気のときもフォローしてくれる。", "part_type" "part" }, { "title" "新人育成", "description" "猟師の子供や他の職種から転職したい人を教育する。猟師が多すぎても少なすぎても困るため、人数の調整にはやや慎重になっている。 ", "part_type" "part" }, { "title" "引退者との繋がり", "description" "現役を引退し獲物を狩る権利を後進に譲っても、長年狩猟を続けた知識は貴重なもので、それを頼って現役の猟師が引退者を頼ることは多い。", "part_type" "part" }, { "title" "一時現役復帰", "description" "引退しても健康維持のために弓の修練を重ねる者は多く、猟師としては引退した森の護り手は弓兵としての動員にも対応できる。", "part_type" "part" } ], "expanded" true, "part_type" "group" } ], "expanded" true, "part_type" "group" } ]